洗車傷を最小限に抑える!コーティング施工車に最適な洗車アイテムとは
メンテナンス
大切な愛車をいつまでも美しく保つために「コーティング」を施している方は多いでしょう。しかし、いくらコーティングをしていても、洗車のやり方次第では細かな洗車傷をつけてしまうことがあります。これらの小傷は蓄積すると目立つようになり、せっかくのコーティング効果を損ねてしまう原因となるため、洗車アイテムの選び方や使い方には十分な注意が必要です。
本記事では、コーティング施工車に最適な洗車アイテムとその使用方法について詳しく解説します。洗車傷を最小限に抑えながら、コーティング効果を長持ちさせるためのポイントを押さえて、愛車を常に輝かせましょう。
目次
洗車傷ができる主な原因
洗車傷を防ぐためには、まずどのような工程で傷がつきやすいのかを理解することが重要です。洗車のプロセスを振り返り、傷が発生しやすい要因を探ってみましょう。
汚れを擦り込んでしまう
砂やホコリが蓄積した状態で強く擦ると、塗装やコーティング被膜に微細な傷が入ります。 特にコーティング面が柔らかい場合は、軽くこすっただけでも傷が目立ってしまうことがあります。これは日常洗車で最も多いトラブルです。
不適切な洗車道具の使用
硬いスポンジやブラシ、粗い目のタオルなどは、コーティング施工車には向いていません。 ボディにフィットしづらく、汚れを巻き込みながらゴシゴシ洗ってしまうことで洗車傷ができることが多いのです。
洗剤の選択ミス
強力な洗浄成分を持つ洗浄剤は汚れを落とす力も高い反面、コーティング被膜を傷める可能性があります。洗浄剤の泡立ちが不十分だったり、すすぎが甘かったりすると、成分がボディ上に残り、塗装を痛める原因になることもあります。
拭き取り方法の問題
洗車後に拭き取りを行うとき、ボディ上に残った水滴に混ざっている小さな砂粒を引きずってしまうと傷が入ることがあります。適切なタオル選びと拭き取りの仕方を徹底しなければなりません。
コーティング施工車に理想的な洗車アイテム
コーティング施工車にとって、洗車傷を防ぐためには「汚れを引きずりにくい」「コーティングを傷めにくい」道具を選ぶことが大切です。以下では、各工程で活用すべきおすすめの洗車アイテムをご紹介します。
洗車用純水器
特徴
- 厄介な水シミ対策
洗車好きな方ほど悩みを抱えてしまうのが、洗車時に付着してしまうとうろこ状の水シミでないでしょうか。
純水器を使用することで、水道水に含まれる水シミの原因物質を濾過してくれます。
水シミの付着はボディの美観を損ねてしまうので、純水器を使用した、純水洗車がおすすめです。
洗車スポンジ
選び方
- 洗いやすさ
特徴はなんといっても、洗車に特化した商品であること。
マイクロファイバークロスなどを使用し、洗う方法もありますが、クロスの主な目的は拭き上げ時に使用するものであり、洗車のしやすさは洗車スポンジが優れています。
選び方
- 柔らかさ
洗車時、最も多くボディに直接触れるものが洗車スポンジです。
様々な種類、形状の洗車スポンジが販売されていますが、柔らかなウレタン製のスポンジなどを使用がおすすめです。 - スポンジの厚み
バイザーやバンパー部分など、細部や複雑な形状のパーツほど、洗い残しが発生しやすいです。
特に厚みのある洗車スポンジは細部にスポンジが届かず、洗い残しが発生しやすい
中性タイプのカーシャンプー
特徴
- コーティングに優しい洗浄力
中性洗剤はアルカリ性や酸性の洗剤に比べて洗浄力は劣りますが、コーティング被膜や塗装面への負担が少なく、安全に汚れを洗い落とすことができます
選び方
- コーティング施工車用
コーティング対応のシャンプーであれば、コーティングの性能や光沢を損なわない配慮がされている場合が多いです。 - 泡立ちの良さ
泡立ち豊かなカーシャンプーを使うことで、スポンジとボディの間にクッションを作り、洗車キズを軽減します。 - 研磨剤の有
研磨剤入りシャンプーは汚れ落ちが良い反面、コーティング被膜を傷つけてしまう恐れがあるため、使用時は注意が必要です。
高圧洗浄機
特徴
- 隙間の汚れを飛ばせる
タイヤハウスやバンパー、ホイールの隙間に入り込んだ汚れを水圧で強力に洗い流せます。 - ボディに触れる回数を減らす
事前に高圧洗浄機で大きな砂粒を取り除けば、スポンジとボディの間に挟まる汚れを少なくでき、洗車傷のリスクを抑えられます。
注意点
- 圧力のかけすぎに注意
コーティング層がまだ新しい場合や、古い塗装の場合は水圧が強すぎるとコーティングを剥がしてしまうこともあるため、適切な距離を保つことが重要です。
大判マイクロファイバータオル/マイクロファイバークロス
特徴
- 高い吸水性
大判タオルや吸水性に優れるマイクロファイバークロスであれば、水分を一度に大量に吸収し、何度もボディを拭く手間を減らせます。 - ボディとの接触回数を最小限に
触れる回数が多いほど傷のリスクは上がります。大判タオルなら、広い範囲を一度で拭き取りできるため傷を防止しやすいです。
選び方
- 厚みのあるタイプ
ふわふわの厚みがあるほうが水滴をしっかり拭き取りつつ、塗装面を保護するクッション性が高くなります。 - 糸くずや毛羽立ちが少ないもの
品質の低いタオルは糸くずが残りやすく、見た目にも悪影響を及ぼします。洗濯後も毛羽立ちにくいものを選びましょう。
上手な洗車手順で洗車傷をさらに防ぐ
道具だけでなく、洗車のプロセスやテクニックも重要です。適切な手順を踏むことで、洗車傷の発生を大幅に減らせます。
事前のすすぎが勝負のカギ
- 大きな砂や泥を先に落とす
いきなりスポンジで擦り始めると、まだ残っている砂粒を巻き込んで傷をつけるリスクが高まります。高圧洗浄機やホースの水圧を利用して、車体全体の汚れをザッと洗い流すのが理想です。 - 下回りも念入りに
タイヤハウスやサイドステップ部分は泥や砂が残りやすいので、特に入念にすすぎを行いましょう。
カーシャンプーの泡を最大限活用
- バケツ2つを使う方法
1つ目のバケツにカーシャンプー液、2つ目のバケツには清水を用意し、スポンジをすすぎながら洗うと効率的に汚れを落とせます。結果的にスポンジに砂や汚れが溜まりにくくなり、洗車傷を予防できます。 - 泡でクッションを作る
カーシャンプーをしっかり泡立て、塗装面とスポンジの間にクッションを作ります。摩擦を抑えることで、コーティングを傷つける可能性を最小限にしましょう。
乾かさない工夫
- 乾きそうになったら水で濡らす
- どんなに素早く洗おうとしていても、洗車中に水が乾いてしまう可能性があります。そんな時は、乾きそうなパネルに対し、水をかけて乾かないように工夫しましょう。
- 十分にすすいだら素早く拭き取り
洗浄成分が残っているとコーティングを劣化させることがあるため、きれいな水でしっかりすすいだ後、大判のマイクロファイバータオルで水滴を吸い取りましょう。
コーティングを長持ちさせるためのメンテナンス術
洗車アイテムや手順だけでなく、コーティングを長期間維持するためのメンテナンスにも気を配りたいところです。いくつかのポイントを抑えておくだけで、洗車傷のリスクを一段と下げられます。
トップコート・メンテナンス剤の活用
- 撥水効果の強化
洗車後にトップコートや専用メンテナンススプレーを噴霧することで、コーティング層の撥水効果や光沢を補強できます。細かい傷を埋めるタイプの商品もあるため、軽微な傷なら目立たなくすることが可能です。 - 定期的な再施工
コーティングの種類によっては、耐久年数が1年や3年など決まっていることがあります。耐久性が落ちてきたら、再施工を検討すると効果をキープしやすいです。
洗車後の確認と早期対処
- ボディのチェック
洗車後は、小さな傷や汚れの残りなどがないかをチェックしましょう。傷を見つけた場合は、タッチアップペンや簡易的な補修方法で放置しないことが大切です。 - ガラス・ホイールのメンテナンスも併せて
コーティング施工車の場合は、ガラスやホイールにも専用のコーティングを施しているケースが多いでしょう。これらのパーツも洗車傷がつきやすい部分なので、同じ要領でケアすると美観がより一層際立ちます。
まとめ
洗車傷を最小限に抑えるには、適切な洗車アイテムの選択と正しい洗車手順が不可欠です。コーティング施工車の場合は特に、マイクロファイバー製品や中性洗剤など、塗装面やコーティング層へのダメージを軽減できるアイテムが重要となります。また、高圧洗浄機で大まかな汚れを落としてから手洗いを行う「2段階洗車」や、バケツを2つ使った「2バケツ洗車法」などの工夫により、砂やホコリを引きずってしまうリスクも下げることが可能です。
さらに、洗車後の拭き取り作業とメンテナンス剤の活用がコーティング寿命を左右します。水滴や洗剤の残留によるシミやくすみを防ぐためにも、拭き取りは手早く丁寧に行いましょう。定期的なトップコートの使用や再施工によって、輝きを維持しやすくなります。
愛車をいつまでも新車のように見せたい、洗車傷が気になる方は、今回ご紹介したポイントをぜひ実践してください。正しい洗車法とアイテム選びを心がけることで、コーティング施工車の美観や耐久性を最大限引き出し、快適なカーライフを送ることができるでしょう。