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2026.01.09

白い車がすぐに汚れる理由とは?美しさを保つためのコーティング対策

「白い車は洗ってもすぐ汚れて見える…」そんな声を毎日のように伺います。結論、白は“汚れが目立ちやすい仕組み”があり、そこを押さえると対策はシンプルです。この記事では、白いボディが汚れて見える科学的な理由と親水/撥水の選び方についてまとめてみました。今日からのメンテナンスに活用してください!


梅雨・花粉シーズン前に洗い出す:白いボディの“汚れの正体”

白は光を拡散するため、表面の微細な凹凸や色差がコントラストとして現れやすい色です。乾いた雨滴が残すミネラルや、黄砂・花粉・ブレーキダストが薄く広がると、縁取りの白濁(イオンデポジット)や茶色い雨筋として見えます。最初に「どの汚れが多いか」を把握しましょう。

汚れの種類 主原因 白に出やすい見え方
ミネラル残留(イオンデポジット) 硬水由来のCa/Mgが乾燥時に輪郭を形成 円形の白っぽい縁取り、白濁のモヤ
大気粉じん(黄砂・花粉・煤煙) 微粒子の付着→水分で薄膜化して固着 茶色い雨筋、うっすらグレーの膜
ピッチ・タール・鉄粉 道路由来の油分・金属粉の刺さり込み 黒点・ザラつき、触ると“砂”感

用語ミニ定義

  • 親水/撥水:水が広がる(親水)/玉になる(撥水)の性質。目安は接触角で、親水は概ね90°未満、撥水は90°超。
  • pH:酸・アルカリ度の指標。洗車は中性(pH6〜8)を基本に、ミネラル除去は弱酸性(pH3〜5)を短時間で使い分け。
  • 露点:結露が始まる温度。露点に近い環境ではムラ・シミが出やすい。

ベースプロセス:洗う→整える→守る(白のコーティング最適化)

白を長く綺麗に保つ鍵は下地で9割決まります。アペックスでは、予洗い→中性洗車→鉄粉除去→酸性ケミカルでのスケールリセット→脱脂→必要最小限の超微粒研磨→被膜形成という順で、屋内ブースに管理して進めます。高温面でのケミカル放置は固定シミの原因になりますので、ご注意ください。

注意:夏場のボンネットは50℃超に達します。炎天下や露点に近い時間帯の作業はムラやイオンデポジット固定化につながるため、必ず日陰・常温帯で行い、放置時間は最短にします。

ボディ以外も同時に固める:ガラス・ホイール・未塗装樹脂の優先順位

「白がすぐ汚れて見える」原因の多くは、周辺パーツの影響です。ホイールのブレーキダストやワイパー起因の薄い膜で全体がくすみます。ボディと同時に、ガラス撥水ホイールの耐汚染コート未塗装樹脂のUV対策を入れると、見た目の美観が一段跳ね上がります。

屋外・屋根下・通勤距離別:親水/撥水の選び方

屋外常駐なら基本は親水系がおすすめ。水が面で流れて乾きやすく、乾燥時の輪郭が出にくいからです。撥水の爽快な水弾きを好む場合は、乾燥工程(ブロー乾燥+早拭き)と月1の洗車でボディの汚れをリセットしましょう。

保管・使用条件 おすすめ挙動 運用の勘所
屋外/青空駐車が多い 親水(輪郭が出にくい) 中性洗車→ブロー。月1で弱酸性リセット。
屋根下/短距離通勤中心 親水または控えめ撥水 週1洗車。乾燥が遅い日は早拭き。
ロングドライブ好き・見た目重視 撥水(水玉の爽快感) 帰着後すぐブロー。雨後は早期に洗う。

茶色い雨筋・黒ずみ・イオンデポジットが出たら:原因→現場対応→再発防止

除去の際に大切なのは塗装面に負担をかけないことです。
まず中性洗車で砂塵を完全に落とします。酸性ケミカルでミネラルを短時間中和→流水ですすぐ→ブロー乾燥。残った輪郭のみをスポットで超微粒研磨し、脱脂→再コートで保護します。

現場フロー(3ステップ)

  • 洗う:中性(pH6〜8)+十分なリンスで“擦る時間”を短縮。
  • 整える:酸性ケミカルでミネラルを溶解除去→速やかに中和・乾燥。
  • 守る:必要最小限の研磨→脱脂→均一塗布。高温面や直射は避ける。

✅ DO(やるべき)

  • 日陰(15〜25℃)で作業。
  • シャンプーは中性を基本に。
  • 乾燥はブロー+吸水タオルで水気を残さない。
  • 月1回の洗車で汚れを長期的に溜めないように。
  • 光源と角度を変えて白濁・雨筋を多角チェック。

⛔ DON’T(避ける)

  • 炎天下・高温ボディでのケミカル放置
  • 強酸/強アルカリの原液長時間運用。
  • 砂塵が残るまま強い面圧で拭く。
  • 雨上がりの自然乾燥任せ
  • 初期硬化中(24時間)の屋外放置。

やりがちNGとリカバリー:最小ダメージで戻すコツ

よくある誤解

  • 「コーティング=洗車不要」は誤り。保護膜はあるが、汚れは付く前提。正しい洗車で持続効果が伸びます。
  • 撥水を選べば全て解決ではありません。水玉残留は輪郭固定の起点。コーティングの特性を理解したお手入れが必要です。
  • 研磨は必要最小限が原則。磨き過ぎはクリアの寿命を詰めます。

リカバリーのポイント

ケミカルで落ちる汚れはできるだけケミカル化学で。残る輪郭のみをスポット研磨→脱脂→再コート。クリア層(自動車塗装全体は一般に数十μm)を守るため、無駄に磨きすぎないことが肝心です。

定期的なアフターケア:白さを保つ習慣化のコツ

タイムライン

帰宅直後:砂塵が多い日は念入りな水洗いだけでもOK。

当日〜翌朝:露点が近い時間帯の洗車は避け、日陰で中性洗車→拭き上げ&ブロー。

週次・月次:2~3週に1回の洗車+年1回は酸性ケミカル剤でイオンデポジットを除去し、固着化を防止。

高級車・輸入車オーナーへ輸入車は製造工程の微細な研磨痕や、輸送・保管中の線キズ、乾いた水の輪郭が新車でも一定数見られます。白は拡散で見えやすいため、まずは下地処理(極薄研磨+脱脂)で映り込みを整え、その上に保管環境に合わせた親水/撥水を施工することがおすすめです。ディーラー施工など簡易塗布中心で下地処理が省略されるケースでは、効果を感じにくい原因になります。

まとめ:明日から変える3ポイント

選ぶ:白の場合でも屋外常駐は親水系との相性が良くおすすめ。撥水は特徴を理解し、適したお手入れまでをセットで。

やる:中性洗剤で洗車→十分なすすぎ→ブロー乾燥。酸性ケミカルは短時間で使い分け。

任せる:下地〜環境〜運用を一貫設計できる専門店に相談。磨きは必要最小限で長期的に守る。

白の“清潔感”は設計で守れます

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参考文献

USGS Water Science School「Hardness of Water(硬水とミネラル付着)」:https://www.usgs.gov/special-topics/water-science-school/science/hardness-water

NOAA / National Weather Service「Dewpoint Basics(露点と結露)」:https://www.weather.gov/arx/why_dewpoint

気象庁「黄砂とは(発生と影響)」:https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/

KYOWA Interface Science「What is Contact Angle?(接触角の基礎)」:https://www.face-kyowa.co.jp/english_e/measurement/ca/

Helmut Fischer「Coating Thickness Measurement in Automotive Industry」:https://www.helmut-fischer.com

3M™ Perfect-It™「Paint Finishing / Polishing(下地処理とポリッシング)」:https://www.3m.com/

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