COATING BLOGコーティングブログ

2025.09.16

台風シーズン到来前に!強風で飛散する砂埃や塩分から愛車を守るコーティング術

台風シーズンは、強風で舞い上がる砂埃と沿岸から運ばれる塩分ミスト、豪雨と急乾の反復、飛来物の衝撃という“複合ストレス”が同時に襲う、塗装にとって最も過酷な期間です。目に見える泥や水滴だけでなく、微細な粒子や塩分が塗膜のミクロな凹凸に入り込み、腐食やイオンデポジット(輪ジミ)の核として長く残存します。

この記事では、台風前の準備から通過直後の応急ケア、そして環境別のコーティング設計までを体系化。ボディだけでなく、ガラス・ホイール・未塗装樹脂・メッキやモール・下回りまで、部位別の守り方を具体化します。

 

台風環境がもたらす代表的ダメージ

砂塵のサンドブラスト作用

暴風で舞い上がった砂塵は、走行風と相まってボディ表面に多数の微小衝突を与え、スワール状の洗車傷や曇りを誘発します。砂が付着した状態での乾拭きや、カーカバーの着脱は実質的に研磨行為となり、ダメージを増幅させます。接触を最小化し、浮かせて流す洗浄設計が不可欠です。

塩分ミストによる電解腐食

台風の潮風は内陸まで到達します。塩分は吸湿性が高く水と混ざると電解質となり、メッキや未塗装金属、ボルト周り、モールの端部などで腐食を促進。ホイールのスポーク根元やブレーキ周辺にも滞留しやすく、白サビ・曇りの原因になります。純水すすぎ→速乾が最も効果的です。

豪雨と急乾によるイオンデポジット

豪雨の後に急速乾燥すると、水滴の縁にミネラルが輪郭状に残り、イオンデポジットが進行します。濃色車は熱収支が大きく乾きが早いぶん輪ジミが目立ちやすいため、水滴の滞留時間を短くするコーティング設計と拭き上げが重要です。

未塗装樹脂・メッキ・モールの劣化

強風で叩きつけられる雨滴と砂塵は、未塗装樹脂を白ボケさせ、メッキやモールの微細な傷・曇りを誘発します。部材に適合したトップコートを用い、基材を侵さない保護が必要です。

ダメージ → 症状 → 影響

ダメージ要因 代表的な症状 長期影響
砂塵衝突 洗車傷・曇り・ツヤ低下 再汚染の足場化、艶戻り難化
塩分ミスト 白サビ、メッキ曇り、金属腐食 進行性腐食、部品寿命短縮
豪雨→急乾 イオンデポジット、輪ジミ 表面荒れ→水弾き低下の連鎖

 


台風前にやるべき下地リフレッシュ

蓄積汚れを“ゼロベース”に戻す

夏の紫外線・虫痕・ピッチ、微細なイオンデポジット、鉄粉などの蓄積を除去し、表面を平滑化しておくことが、台風期の汚れ固着を抑える近道です。手順は以下の流れが基本です。

DIY下地リフレッシュ手順

  1. プレウォッシュ(低圧シャワー)で砂塵を浮かせる
  2. 中性シャンプーで面を滑らせるように洗う(一定方向に動かし円運動は避ける)
  3. 鉄粉クリーナーでザラつきを還元→必要最小限の粘土
  4. スケール除去で初期イオンデポジットを軟化
  5. 脱脂→純水リンス→乾燥(ブロワ+吸水タオル)

温湿度と粉塵を管理した“室内仕上げ”

塗布前の最終仕上げは室内が理想です。温湿度が安定するとレベリング(平滑性)が高まり、均一で緻密な皮膜が形成されます。粉塵の混入と端部の厚塗りは初期不良の原因。パネル単位で塗布→拭き取り→乾燥のサイクルを守り、ムラを避けます。

✅ DO(やるべき)

  • 純水・軟水での最終すすぎ
  • 温湿度管理下での塗布・硬化
  • 端部・モール際の薄膜化と拭き残しゼロ

⛔ DON’T(避ける)

  • 屋外直射・強風・高湿での施工
  • 乾拭きや強圧での拭き取り
  • 異系トップコートの多層混用

 


環境別に選ぶ台風期のコーティング設計

親水・低撥水・撥水の機能差を理解する

親水

水が薄膜で広がり自己洗浄が働く。イオンデポジット抑制に有利。屋外・長雨・露が多い環境向け。

疎水

小粒ビーディング~シート排水。大玉残留を抑え、扱いやすい中庸設計。

撥水

高接触角で水玉が滑落。拭き上げ効率と艶に優れる。屋根下保管・定期ケア前提。

台風期の適性比較

評価観点 親水 低撥水 撥水
イオンデポジット抑制
塩分・油分の洗い落とし易さ ◎(薄膜で抱き込む) ○(走行風で排水)
屋外駐車適性 ○(拭き上げ徹底)

選び方のフローチャート

  1. 屋外駐車中心・長雨多い → 親水を軸に検討
  2. 屋外だがケア頻度を確保できる → 低撥水でバランス
  3. 屋根付き保管・拭き上げ徹底 → 撥水で艶と操作性

 


部位別におすすめな台風対策施工

フロントセクションとルーフ前端

砂塵衝突の多い部位。皮膜硬度と柔靱性のバランスが重要です。厚塗りで硬化ムラを作らず、複合被膜による耐微傷性を狙います。

ホイール・ブレーキ周辺・下回り

塩分・鉄粉・泥の直撃ゾーン。耐熱性のあるホイールコートと、防汚・防錆の下回り保護で、付着→固着のサイクルを断ちます。

未塗装樹脂・メッキ・モール

基材に合った専用トップコートで白ボケや曇りを抑制。溶剤強度や反応性を誤ると基材を侵す恐れがあるため、適合性を確認のうえ選定します。

ガラス全面の撥水・防汚

強風・豪雨・塩分ミストの視界悪化を抑えるには、全面のガラスコーティングが有効。フロントだけでなく、サイド・リア・ミラーまで統一した水切れを確保します。

 


台風通過直後の48時間アクション

24時間以内にやること

  • 低圧シャワーで砂塵・塩分を触らずに落とす(ホイールから)
  • 中性シャンプーで面圧をかけずに“面拭き”洗車
  • 純水すすぎ→ブロワ→吸水タオルで水滴ゼロ化

48時間以内のリカバリー

イオンデポジット初期

スケールリムーバーで軟化→マイクロファイバーで直線拭き。濃色車は面圧を最小化。

メッキ・モールの曇り

基材対応のクリーナーで極薄作業→専用トップコートで再付着を遅延。

ホイールの塩分・鉄粉

還元クリーナー→純水すすぎ→耐熱トップコート補充。

⛔ やってはいけないこと

  1. 砂塵付着面の乾拭き(研磨行為)
  2. 強アルカリ・酸の高濃度連用(基材攻撃)
  3. 水滴を残したままの直射乾燥(輪ジミ加速)

 


駐車・使用環境別の最適解

屋外・沿岸風の影響が強い

親水を軸に、ガラス全面の撥水・ホイール耐熱コート・下回り防汚を併用。塩分ミストを薄膜で抱き込み、洗い落としやすくします。

屋外・内陸だが砂塵が多い

低撥水で水のシート排水を強化。フロント~ルーフ前端に耐微傷性の高い設計を重ね、スワールの再発を抑制します。

屋根付き保管・通勤使用メイン

撥水で拭き上げ効率と艶を重視。台風前後は拭き上げをこまめに行い、水滴の滞留を作らない運用で輪ジミ化を防ぎます。

どの環境でも、半年ごとのプロメンテで表層をリフレッシュすると、台風期の再汚染を大幅に抑えられます。

 


アペックスで実装する台風シーズン対策

温湿度管理の室内一貫施工

外気の影響を遮断した室内環境で、洗浄→下地処理→塗布→乾燥までを一気通貫。レベリングと硬化を安定させ、強風・豪雨直後でもブレない皮膜を形成します。

パネル別に最適化する下地設計

イオンデポジット痕、微細キズ、鉄粉の蓄積度を診断し、必要最小限の負荷で最大の平滑化を実現。膜厚を温存しながら艶と防汚を引き上げます。

親水/低撥水/撥水の適材適所

駐車環境・走行頻度・拭き上げの習慣をヒアリングし、部位特性(ルーフ前端・ボンネット・側面・リア)も考慮して設計。実使用で水弾きが続く現実解に落とし込みます。

ガラス全面・ホイール・下回りの強化

視界を確保するガラス全面の水切れ、塩分・鉄粉・熱に晒されるホイールの耐熱防汚、泥と塩を受け止める下回りの防汚・防錆まで、台風に強いフルセットをご提案します。

施工後は、雨間の簡易ケアから半年メンテまでを伴走サポート。台風前の駆け込みや、通過後のリカバリーもお任せください。

 


まとめ

台風シーズンの砂塵・塩分・豪雨→急乾は、塗装に複合的ダメージを与えます。だからこそ、台風前の下地リフレッシュで面を整え、温湿度管理下でムラのない皮膜を形成。環境に合わせた親水/低撥水/撥水の使い分けと、部位別の強化レイヤーで、被害を最小化できます。

通過直後48時間の正しいケアは、輪ジミや腐食の“芽”を摘む最終防衛線。視界・足元・下回りまで抜かりなく備え、実運用に強いコーティング設計で、過酷な季節も安心して乗り切りましょう。施工とメンテの両輪を、プロの設備と知見で支えるのがアペックスです。

台風に強い“守りのレイヤー”を、プロの設計で。

下地処理×室内施工×部位別強化×メンテで、砂塵と塩分の連鎖を断つ。

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