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2025.10.23

強風雨後の愛車チェック方法!天候ダメージを早期発見するプロ推奨のメンテナンスポイント

「夜のうちに風と雨がすごかった…朝、ボディのザラつきや水ジミが気になる」。そんな日に、何から手を付ければ最短でリカバリーできるかをまとめてみました。強風雨後のチェック手順と、ダメージを残さない洗い方・守り方を実務目線で整理しています。今日からのメンテに活用してください!

強風雨直後に洗い出すダメージ箇所:まず“見る”だけで分かる天候ダメージ

台風や線状降水帯のあとは、砂埃、飛来塩分(海風で運ばれる塩)、樹脂片や葉くずが同時多発します。まずは「触らずに観察」。傷の原因になる砂粒が残っている可能性が高いからです。特に海沿い・内陸でも台風通過後は塩分が内陸まで飛ぶことがあります。雨上がりのうちに全体を見て、優先順位を決めます。台風は1991〜2020年の平年で年約12個が日本に接近します。強風で海塩粒子が内陸に輸送されるケースも確認されています。

部位 見るポイント 出やすい症状 初動
ルーフ/ボンネット 砂の膜・塩の白筋・樹液滴跡 イオンデポジット、微細スクラッチ、樹脂跡 高圧予洗い→泡で包む→接触洗いへ
ガラス・ワイパーまわり 白い粒状残渣・ワイパー筋・異音の有無 視界不良、ビビり、撥水ムラ 砂を流す→ゴムを清拭→撥水/親水を整える
下回り・ホイールハウス 塩カル泥・砂利の噛み込み・排水性 錆の起点、ブレーキ鳴き、固着汚れ 徹底的な流水洗浄→乾燥→防錆ケア
ドア開口・モール・ドレン 排水穴の詰まり・砂泥の堆積・水溜まり跡 水滴残留→イオンデポジット、カビ臭 泥除去→ドレン通し→乾燥

用語の確認:

  • イオンデポジット:水中の無機ミネラルが乾燥後に固着した跡。早期除去が基本。
  • 親水/疎水/撥水:水とのなじみ方。親水は水が広がり、疎水/撥水は水がまとまって流れる性質。
  • 飛来塩分:強風で海から運ばれる塩の粒子。内陸でも台風後に付着が増えることがある。

直後24時間のアフターケア:乾かす→洗う→守るのタイムライン

「強風雨の直後こそ、やさしく・段階的に」。砂と塩を先に落としてから接触洗いに入ると、傷と固着を抑えられます。凍結防止剤(塩化ナトリウム/カルシウム等)が路面に残っている時期は下回りの徹底洗浄を優先します。

時間帯 行うこと ポイント
0〜2時間 高圧予洗い/流水で砂と塩を流す(上→横→下) 接触前に「砥粒」をゼロへ。ホイールハウス/下回りは時間をかける。
2〜4時間 中性シャンプーで接触洗い→十分すすぎ→拭き上げ 部分乾きはイオンデポジットの起点。面で拭くクロスを複数用意。
同日中 ガラス撥水/親水の再調整、ゴム・モールの水切り、ドレン掃除 視界と排水を回復し再付着を防ぐ。
24時間以内 トップの保護層(スプレー型Si/SiO₂系)で撥水/疎水を整える 洗浄直後の清浄面に薄く。ムラはすぐに拭き切る。

✅ DO(やるべき)

  • まず高圧予洗いで砂と塩を徹底的に流す(下回り優先)。
  • 日陰で一気通貫の洗浄〜拭き上げ。部分乾きは作らない。
  • 走行前にブレーキの効きを安全な場所で確認し、軽く当てて乾かす。
  • ガラスとワイパーのゴムを清潔にして視界を整える。

⛔ DON’T(避ける)

  • 砂が残ったままの乾拭きやスポンジ接触。
  • 塩カルや海塩を放置したままの連日走行。
  • 冠水・浸水が疑われる車を自己判断で始動。
  • 炎天下での長時間作業や濃色面の放置乾燥。

症状が出たら:イオンデポジット・砂傷・樹液跡の原因→現場対応→再発防止

イオンデポジット(水滴跡)が見える

乾き途中の水や雨だれが原因です。まずは中性シャンプーで洗い、残った輪郭は専用クリーナーで段階的に。再発防止は「日陰洗車」「拭き上げ直後のトップ補充」。台風後は飛来塩分が混ざると再固着しやすいため、十分なすすぎが効果的です。

砂傷(スワール)が増えた

強風で舞った微粒子が原因です。たっぷりの流水を使用した予洗いをし、高圧予洗いで砂を落とし、モコモコ泡とスポンジで汚れを洗い落とします。拭き取りは面圧をかけず、クロスでしっかりと水分を拭き取りします。

樹液・鳥のフンが固まっている

柔らかくしてから除去が基本です。濡れたクロスでパックして軟化→シャンプー洗い→保護層の再構築。固い塊をこすらないのが鉄則です。

注意:車室内まで水が入った、フロアが濡れている、電装の誤作動が出る等は冠水リスクのサインです。水が引いてもエンジンをかけず、販売店や整備工場、JAFへ相談してください。感電や火災の恐れがあります。

ボディ以外も同時に固める:視界・足元・細部の優先順位

視界:ガラスの水捌けとワイパー作動音をチェック

ガラスに砂や塩が残ると視界が乱れます。ガラスを中性洗剤で洗い直します。ワイパーゴムに付着する砂ぼこりはワイパーキズの原因となるため、汚れを拭き取ります。もし、ビビりや筋が出たら交換を検討してください。

足元:ブレーキを乾かす・下回りを洗う

水たまり走行や洗車後はブレーキの効きが一時的に低下します。安全な場所で低速のまま軽く数回踏んで乾かしてください。

細部:ドレン(排水穴)とモールの水切り

ドアヒンジ部やトランクの排水穴が詰まると水が溜まり、イオンデポジットや異臭の原因になります。つまようじや細ブラシで通してから、水分を確実に拭き取ります。


やりがちNGとリカバリー:最小ダメージで戻すコツ

冠水・浸水の疑いがあるときの最優先

エンジンをかけない・自走しない。バッテリー端子の取り扱いも含め、専門家に相談します(EV/HEVは高電圧系統のため触れない)。国土交通省も同様の注意喚起を行っています。

乾拭きの誘惑に勝つ

濡れていても砂が残っていれば、乾拭きで一気に傷が入ります。必ず水で浮かせて流し、泡で包んでから触れます。

海沿い・台風通過後は“早めの全身洗い”

塩は金属を錆びやすくします。ボディだけでなく足回り・下回りに水を通してから、通常洗車に移ります。


今日から使える“道具セット”:最低限で結果を出す

基本セット(屋外イベント後・台風後共通)

  • 高圧洗浄機または水道ホース(シャワーノズル):砂と塩分を先に落とす。
  • 中性カーシャンプーと泡立てバケツ:接触時の潤滑を確保。
  • 洗車用スポンジ2枚(上面/下回りで分ける):交差汚染を防ぐ。
  • 拭き上げ用マイクロファイバー複数:面圧を分散。
  • タイヤハウス用ブラシ・下回りシャワー:防錆起点の除去に有効。
  • スプレー型トップコート(Si/SiO₂系):洗車直後の保護層補充に。

 

 

 


アペックスで“暴風雨対策メンテ”を実装するメリット

室内環境での洗浄〜乾燥〜保護を一気通貫で

屋外では避けにくい部分乾きや再付着ですが、温湿度管理した完全室内施工なため、気候に左右されず、年間を通して安定したクオリティで施工します。細部までの徹底洗浄、窓ガラス専用コーティングでガラスの視界回復、トップコートの最適化まで一括で仕上げます。

地域の気象と駐車環境に合わせて“運用設計”まで

台風シーズンや放射冷却が強い朝など、お客様のお住まいに適した洗車方法をご提案します。


結論の持ち帰り:明日から変える3ポイント

ポイント

  • 触る前に流す:強風雨後は高圧予洗いで砂と塩をゼロにしてから接触洗い。
  • 時間で区切る:同日中に洗浄〜拭き上げ〜トップ補充まで完結。
  • 危険は見極める:冠水の疑いは自己判断で始動しない。専門家に連絡。

嵐のあとも、美観を最短で立て直す。

下地をやさしく整え、室内で乾かし、トップを最適化。運用設計まで含めて“強風雨後の一台”を仕上げます。

👉 宇都宮でのコーティングはアペックスまで

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