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2025.11.23

コーティング施工前の磨き作業の重要性!下地処理で仕上がりが劇的に変わる理由

「コーティングはしたのに、新車みたいな透明感が出ない…」——そんなご相談、実は原因の多くが施工前の磨き(下地処理)にあります。下地を整えると、光の映り込みと被膜の密着が段違いに変わります。この記事では、なぜ磨きが効くのか、どこまで磨けば安全か、温湿度や露点(結露し始める温度)まで含めて、今日から使えるチェックと段取りに落とし込みました。まとめてみました。メンテと施工計画に活用してください!


施工前に洗い出す“塗装のいま”:磨きが必要かを3分で見極める

コーティングの見栄えと寿命は、下地の状態でほぼ決まります。最初に「水の動き」「映り込み」「手触り」の3点を見ます。撥水(みずをはじく)、親水(みずがシート状に広がる)、疎水(みずが勢いよく流れる)は、初期状態とのギャップで劣化を判断します。

クイック診断の手順

  • 清水テスト:日陰で清水をかけ、ビード形状・流下速度・残水の有無を確認。乾きに白輪(イオンデポジット)が出るなら要是正。
  • 映り込みテスト:LEDライトを斜めに当て、くもり(微細スクラッチ)や輪染みの有無を確認。
  • 手触りテスト:マイクロファイバーを軽く滑らせ、ザラつき(鉄粉・樹液残り)を把握。
用語のひとこと定義:親水/疎水/撥水=水の広がり方の違い。pH=酸性/中性/アルカリ性の尺度(25℃でpH7が中性)。膜厚=塗膜や被膜の厚さ(μm:マイクロ、nm:ナノ)。露点=空気中の水蒸気が凝結し始める温度。イオンデポジット=乾いた水滴に含まれる無機ミネラルの固着跡。

磨きで仕上がりが劇的に変わる理由:光学(映り込み)×化学(密着)の両輪

磨きは「傷を浅く整える」「表層の酸化・汚染を除く」「塗面を平滑化する」工程です。表面がなだらかになると、光が乱反射せず像のくっきり感(DOI:鮮明度)が上がります。同時に、油分や酸化膜を除くことでコーティングが塗面と化学的に結合しやすいクリーンな足場になります。結果として、艶・色の深み・撥水/疎水の均一性、そして耐久が安定します。

磨き後に必ずやる“脱脂”の意味

  • 研磨オイルやシリコーンが残ると、被膜の定着が不均一になります。
  • 溶剤系のパネルワイプで油分をオフ。日陰・常温(15〜25℃)で作業すると揮発が安定しムラを防げます。
  • 露点差(室温−露点)を3℃以上確保。結露は密着不良の大敵です。

“洗う→整える→研ぐ→脱脂”のベースプロセス:失敗しない順番とpH/温湿度

ベース整備は洗う→整える→研ぐ→脱脂→コーティングの順で進めます。気温は15〜25℃、湿度は40〜70%を基準にすると安定し、乾燥ムラや研磨焼けを避けやすくなります。洗浄は中性(pH7前後)を選び、酸・アルカリの強いケミカルはスポットで最小限に。

フローと注意点

  • 洗う:高圧で砂埃を十分リンス→中性シャンプー→徹底すすぎ→速乾拭き上げ(イオンデポジット予防)。
  • 整える:鉄粉・ピッチ・樹液を適切なケミカルで化学的に除去。熱いパネル(40℃超)は厳禁。
  • 研ぐ:テストスポットでコンパウンドとバフを決定。必要最小の回数で平滑化。
  • 脱脂:研磨オイルを溶剤系ワイプでオフ。クロスは面替えして二度拭き。
注意:研磨はクリア層をわずかに削る行為です。市販車の全塗膜は一般に80〜150μm、そのうちクリア層は一部です。角やプレスラインは特に薄くなりがち。厚みを測ってから、必要最小の研磨で止めるのが基本です。
症状(例) 原因イメージ 現場対応(下地処理) 再発防止
モヤっとしたくもり 微細スクラッチの乱反射 軽研磨(フィニッシュ系)→脱脂 大判クロス・直射日光回避の洗車
白い輪染み(イオンデポジット) 水滴乾燥でミネラル固着 ミネラル除去→必要なら軽研磨→脱脂 洗車は日陰・速乾拭き上げ・純水仕上げ
ザラつき・茶色点 鉄粉・ピッチ、酸化付着物 ケミカル除去→点検→必要ならスポット研磨 月1の軽いディコン(化学的除去)

やりがちNGとリカバリー:研磨の“やり過ぎ”を避ける最小ダメージ戦略

強いコンパウンドやウールバフは切削が速い反面、クリア層の消耗も増えます。まずはテストスポットで最小の組み合わせを探し、足りなければ段階的に上げる方法が安全です。

最小ダメージで戻すコツ

  • 最初はフィニッシュ系×フォーム(柔)で開始→必要時のみ一段階アップ。
  • 端・角・プレスラインは圧を抜く。バフはパネルに対しフラットに。
  • 熱管理:パネル温度40℃超はNG。発熱を感じたら休ませる。
  • オイル残りは光沢の錯覚。必ず脱脂で素地の状態を確認

✅ DO(やるべき)

  • 必ずテストスポット→手法を決めてから全体施工
  • 日陰・常温(15〜25℃)で作業、露点差3℃以上
  • 中性洗浄→ディコン→軽研磨→脱脂の順を守る
  • パネルごとに新しい面のクロスを使う(二度拭き)
  • 光学(映り込み)と化学(密着)の両方をチェック

⛔ DON’T(避ける)

  • 端・角を同圧で長時間当てる
  • 脱脂を省略してオイルの“艶”で判断する
  • 強酸・強アルカリを広範囲に高濃度で使う
  • 直射日光下や熱いパネルでの作業
  • 水滴放置(イオンデポジットの再発要因)

今日から使える“道具セット”:最低限で結果を出す下地ツール

道具は必要最小限でOK。品質に投資すると作業が安定し、切削も仕上げもぶれません。

ミニマム構成

  • pH中性シャンプー、ディコン用ケミカル(鉄粉/ピッチ用)
  • ダブルアクションポリッシャー+フォームバフ(仕上げ/中間)
  • 研磨コンパウンド(中間/フィニッシュ)
  • パネルワイプ(溶剤系脱脂剤)と低リントのマイクロファイバー
  • 照明(演色性の高いLED)と厚み計(塗膜計)

チェック:

  • 塗膜計で基準値を取り、端・角はマスキングで保護。
  • クロスは面替え運用。脱脂クロスと拭き上げクロスは分ける。
  • ケミカルはラベルの希釈通り(中性帯を基本、強い薬剤はスポット運用)。

 


直前48時間の仕上げスケジュール:温湿度と露点の管理までセットで

磨きの効果をコーティングに確実に渡すには、直前48時間の段取りが大切です。屋内(ホコリ管理)・常温(15〜25℃)・湿度40〜70%を目安に進めます。

タイムライン(例)

  • T−48〜36h:洗車(中性)→化学的ディコン→乾燥。
  • T−36〜24h:テストスポット→研磨メニュー決定→全体研磨。
  • T−24〜12h:脱脂→静置(再にじみ除去)→最終拭き。
  • T−12〜0h:コーティング塗布→初期硬化を妨げない環境を保持。
注意:塗布・硬化中は降雨・結露を避けます。露点差3℃以上をキープし、換気は最小限の静圧でホコリの侵入を抑えましょう。

アペックスで“下地の可視化”をするメリット:測って、見せて、最小研磨

当店は膜厚計でパネル1枚1枚の膜厚を測定し、塗装への負担を最小化し、研磨を行います。徹底した下地処理を行うことで、映り込みなどの美観はもちろんのこと、長期的な耐久性を実現しています。


結論の持ち帰り:明日から変える3ポイント

  • まず測る:塗膜厚と症状を見て、必要最小の研磨だけを選ぶ。
  • 順番を守る:中性洗浄→ディコン→研磨→脱脂→コーティングの基本フロー。
  • 環境を整える:15〜25℃・湿度40〜70%・露点差3℃以上で、密着と艶を安定化。

“下地で決まる”を体感しませんか。

塗膜を測る×室内で下地を整える×最適なトップを選ぶ×運用まで設計します。

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