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2025.10.20

屋外イベント参加時の愛車保護術!砂埃や人混みの汚れから車を守るコーティング活用法

「フェスや運動会のあと、ボディが砂でザラザラ…」そんな日こそ、傷を増やさず短時間で戻すコツが効きます。この記事では、車の砂埃対策を中心に、屋外イベントで起きやすい汚れ・小傷のリスクを先回りして減らす手順をまとめてみました。今日から使えるチェックと持ち物、帰宅後24時間の動き方まで実務目線で整理しています。活用してください!

フェス当日の「車 砂埃 対策」を先読み:会場環境と動線のクセ

イベント会場の駐車場は、出入りの集中や未舗装エリアが重なり、タイヤの巻き上げで粉じんが舞い上がります。舗装路でも車両通行で路面の粒子が再飛散しやすく、砂埃が再付着→こすり傷の流れになりがちです(舗装・未舗装の路面走行で微粒子が再懸濁することは米国EPAのAP-42で整理されています)。会場の動線と風向きを見て、砂源から離れた端の列や風下を避ける配置が有効です。参考:路面粉じんの再懸濁の一般説明。

用語ミニ解説

  • 撥水/疎水:水が玉状に残りやすい状態。水接触角が90°を超えると一般に疎水と定義します。150°超は超撥水。
  • 親水:水が広がりやすい状態(接触角≤90°)。乾き方が均一で水滴跡を抑えやすい場面があります。
  • イオンデポジット:水滴が乾く過程でミネラル分(無機塩)が残留・固着したシミ。
  • pH:酸・アルカリの指標。コーティングやPPF上の洗浄は中性域(pH6〜8)指定の場合があります。
  • 露点:空気が冷えて結露が始まる温度。夜明け前は地面の放射冷却で露点到達→朝露がつきやすくなります。

直前48時間の仕上げスケジュール:屋外イベント仕様に

本番前は「乾きやすい・触られやすい・砂が舞う」を前提に、膜面を整え、当日の作業を最小化します。直前48時間のモデルを置いておきます。

タイミング やること(目的) ポイント
T-48〜24h 中性シャンプーで洗う→鉄粉・タール軽処理→トップ層を整える 洗剤はpH6〜8目安。拭き上げは素早く。
T-24〜12h ガラス親水 or 撥水を再確認/ホイール防汚剤を補充 視界優先。ホイールは強い化学剤を避ける。
T-12〜0h 持ち物セット準備/当日の「乾拭き禁止」ルール徹底 乾拭きは微細傷の原因。水・ミット・タオルで安全に。
注意:メーカー公式の洗車解説でも、水滴は放置せず早めに拭き取りが推奨されています。水滴が乾くとシミ(本記事ではイオンデポジットと表記)になりやすいため、日なた放置やゆっくり拭きは避けます。

ベース整備:イベント前メンテのプロセス「洗う→整える→守る」

1)洗う:砂を動かす前に“流す”

砂埃はまずたっぷりの水で流すのが基本です。いきなり拭くと研磨粒子のように働き、薄傷の原因になります。全体を濡らして砂を浮かせ、マイクロファイバーのミットで直線的になで洗い→すすぎ→すぐ拭き上げの順です(濃色車は特に一枚ごとの「ワンパネル洗い」がおすすめ)。

2)整える:トップ層の挙動をそろえる

当日の日差しや風で乾きが早いと水滴跡が出やすくなります。水が玉になる疎水(接触角>90°)は水切れが速い一方、滴の輪郭が残りやすい場面もあります。親水に寄せると広がって乾き、跡が目立ちにくくなる場面があります。目的と季節で「撥水⇔親水」を選び分けるのがコツです。{index=9}

3)守る:屋外対応のトップで“汚れ離れ”を作る

当日の砂付着を想定し、メンテナンス用トップコートを薄く更新しておくと、現場での軽洗い・拭き上げが安定します。ホイールや未塗装樹脂も同時に防汚を入れると、帰宅後の洗車時間が短縮できます。


ボディ以外も同時に固める:視界・足元・細部の優先順位

視界の安定

ガラスは親水・撥水いずれも可。朝露や結露が出る日は親水寄りがムラを抑えやすい一方、雨量が多い日は撥水でワイパー負荷を下げる、といった使い分けが実用的です。露点到達で結露が増える朝は、とくに視界ケアを優先しましょう。

足元の防汚

未舗装駐車場は粉じんが多く、走行で再飛散します。ホイールは優しい洗剤と水流で早めに落とし、強い化学剤や硬いブラシは避けます。アルミの保護皮膜劣化を防ぐためです。


人混みの“接触ダメージ”を最小化:PPFと補助対策

混雑時は荷物の出し入れでドアエッジやバンパー角が当たりやすくなります。ここはPPF(ペイントプロテクションフィルム)が有効です。代表的なフィルムは粘弾性の厚膜で、自己修復層を持つタイプもあります。例えば3MのPro Seriesはフィルム+粘着で約0.20mm(200μm)、XPEL ULTIMATE PLUS 10は総厚で約244μmを公表。温度や日射で浅いスクラッチが戻る“自己修復”を備えます。

対策 想定部位 狙い
PPF(200〜244μm級) ドアエッジ/荷室開口/バンパー角/ドアカップ 接触傷の吸収と自己修復の活用。
トップコート更新 全パネル 砂離れ・拭き上げ性の改善(中性域で管理)。

✅ DO(やるべき)

  • 会場到着前にボディを整え、当日は「流してから触る」を徹底する
  • 荷物の出し入れはバンパー角・ドアエッジに当てない置き方を家族で共有
  • 直射日光下ではパネルごとに洗う→拭くを完結させる(乾燥対策)
  • ドアカップ・エッジなど“当たりやすい所”はPPFで先に守る

⛔ DON’T(避ける)

  • 砂がのったままの乾拭き(微細傷の原因)
  • 強アルカリ・強酸のクリーナーを漫然と使用(被膜やPPFの劣化要因)
  • 日なたに長時間放置しての自然乾燥(イオンデポジットの原因)

今日から使える“道具セット”:最低限で結果を出す

現場で役立つミニマム装備

  • スプレーボトル(精製水又は純水)×2:流してから触るための必需品
  • マイクロファイバーミット:直線洗い用。ボディとホイールは必ず分ける
  • 拭き上げクロス:大判吸水×1、仕上げ用×1。素早く水分を回収する
  • 小型ゴミ袋/手袋:現場で出た汚れタオルを分別して持ち帰る

帰宅後24時間のアフターケア:砂埃・イオンデポジットを作らない

最初の1時間:付着物を“止める”

帰宅したらまず日陰へ。砂と水滴が残ると乾燥の輪郭が残ります。上から下へ流水で砂を落とす→ワンパネル洗い→即拭きで進めます。

※この時に使用する水が純水であれば、乾燥しても水シミになることがないため、純水の使用がおすすめとなります。

 

3時間以内:足元・細部の後処理

ホイール・タイヤハウス内は汚れが濃く残ります。優しい洗剤と柔らかい道具を使い、乾く前に拭き上げます。アルミの保護皮膜を守るため、強い薬剤や硬いブラシは避けます。

24時間以内:トップの追い保護

手入れ直後にトップコートを薄く塗布し、次回のイベント時の汚れの固着軽減をします。晴天続きで朝露が出る日は、塗布中の塗りむらにはご注意ください(露点にも注意)。


アペックスで“イベント仕様”を実装するメリット

屋外対応の設計と室内仕上げ

アペックスでは、駐車環境・使用頻度・色までヒアリングしたうえで、親水/撥水のコーティング種類の選定、ペイント・プロテクション・フィルム(通称:PPF)の部位貼り付け、屋外イベント向けの洗車方法などをご提案します。また、屋内での温度・湿度管理下の仕上げで、コーティング施工直後に多く見受けられる、初期のイオンデポジット発生リスクを抑えた状態でお渡しします。

 


結論の持ち帰り:明日から変える3ポイント

ポイント

  • 触る前に流す:乾拭き禁止。砂は水で浮かせて直線洗い。
  • 乾く前に拭く:パネルごとに洗う→拭くを完結、日なた放置しない。
  • 当たりやすい所を先に守る:ドアエッジ・バンパー角はPPFで深いキズのリスクを下げる(200〜244μm級)。

イベントの砂埃と人混み対策は、“設計”で差がつきます。

下地×室内施工×トップ最適化×運用設計で、屋外でも美観をラクにキープ。

👉 宇都宮でのコーティングはアペックスまで

参考文献

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