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2025.02.07

プロに聞く!コーティングに最適な洗車方法と頻度とは

コーティング

 

コーティングを施した愛車をいつまでも美しい状態で維持するために、もっとも重要となる日常ケアのひとつが洗車です。コーティングが密着しているボディは汚れの付着を防いだり、傷をつきにくくしたりする保護膜の役割を果たしていますが、洗車の方法や頻度を間違えると、その効果を十分に引き出せないばかりか、せっかくの被膜を傷めてしまうこともあり得ます。

本記事では、プロの視点から見たコーティング施工車に最適な洗車方法と、車の使用環境に合わせた洗車頻度について詳しく解説します。正しい知識を身につけて、愛車のコーティングを最大限に活かしながら、輝きを長く保ち続けましょう。

 


 

洗車とコーティングの関係

コーティング施工車の洗車は、一般的な洗車に比べていくつかの注意点があります。まずは、洗車とコーティングがどのような関係にあるのか理解しておきましょう。

コーティングの基本的な役割

  • 塗装面の保護
    コーティングは、ボディの塗装面に薄い保護膜を形成することで、紫外線や酸性雨、ホコリなどの外的要因から塗装を守っています。適切な洗車を行うことで、この保護膜をできるだけ長持ちさせることが可能になります。
  • 撥水・防汚効果
    コーティングの種類にもよりますが、一般的に撥水効果を持つ被膜が形成されるため、汚れや水滴が付着しにくくなります。ただし、洗車の仕方が不適切だと、この撥水性や防汚効果が低下してしまうのが難点です。

洗車がコーティングに与える影響

  • コーティング被膜の摩耗
    硬いブラシや強すぎる水圧でゴシゴシ洗うと、塗装だけでなくコーティング被膜にダメージを与えやすくなります。洗車をするたびに被膜が擦り減り、耐久期間が短くなる可能性があるのです。
  • 汚れを再付着させるリスク
    洗車の泡立ちが不十分だったり、スポンジに砂やホコリが残っていたりすると、それが磨き材のように働いてしまい、コーティング面に擦り傷をつける原因にもなります。

 


 

最適な洗車頻度の目安

コーティング施工車にとって「洗車をしない」ことは汚れの蓄積や被膜の劣化を招くリスクがありますが、逆に「過剰に洗車をする」ことも被膜を摩耗させる可能性があるため、頻度が重要になってきます。

使用環境に応じた目安

  • 日常的に街乗りをする場合
    都市部や住宅街を中心に走る車は、排気ガスやホコリが多く付着します。2週間に1回程度を目安に洗車を行い、コーティング面の汚れを早めに落としましょう。
  • 長距離移動や悪路が多い場合
    高速道路を頻繁に使う方や、工事現場・砂利道を走る機会が多い場合は、泥や虫の死骸、ブレーキダストなどが付着しやすくなります。週に1度、もしくは汚れが気になったタイミングでこまめに洗車することが望ましいでしょう。
  • 屋内駐車や走行頻度が低い場合
    ガレージ保管で走行距離も少ない車であれば、月1回程度の洗車でもコーティング面を十分に維持できるケースがあります。ただし、車を放置している間に細かいホコリや排気ガスが付着するため、状態を見ながら柔軟に対応してください。

季節や天候による変化

  • 花粉や黄砂の季節
    春先は花粉や黄砂が大量に飛来し、車のボディにうっすらと積もることがあります。これらの汚れは放置すると固着し、コーティング面にダメージを与える恐れがあるため、こまめな洗車が必要です。
  • 梅雨や台風シーズン
    雨が続く時期は、酸性雨や水滴によるウォータースポットが発生しやすくなります。長雨が続くときは、雨の切れ目を見計らって簡易的に洗車するか、レインカバーの利用なども検討すると良いでしょう。

 


 

コーティング施工車に優しい洗車の方法

コーティングへのダメージを最小限に抑えながら、ボディを効率的にきれいにするための洗車方法を解説します。

事前の準備が重要

  • 高圧洗浄機やホースを活用
    いきなりスポンジで擦るのはNGです。まずは高圧洗浄機やホースの水圧で、ボディやタイヤハウスに付着した砂やホコリを洗い流しましょう。これにより、洗車傷の原因となる粒子を大部分除去できます。
  • 洗車に適した環境を整える
    直射日光の下で行うと、洗剤や水滴がボディに残りやすく、シミの原因になります。できれば屋内や日陰で洗車を行い、温度や湿度が極端でない状況を作ると良いでしょう。

洗車方法のステップ

  • 下から上へを意識したすすぎ
    まず下部(タイヤ周りやサイドステップ)を念入りにすすぐことで、大きな汚れや砂粒を落としておきます。その後、上部(ルーフ)から順にすすぎを行うと、汚れを上から下へと効率的に流せます。
  • 泡たっぷりのカーシャンプー
    コーティング対応の中性洗剤を使用し、しっかりと泡立てて洗車スポンジに含ませます。泡が少ないとスポンジとボディの間にクッションができず、摩擦が強くなって傷が入りやすくなるので注意してください。
  • パネルごとに拭き取りを徹底
    ボディを洗い終わったら、部分ごとにこまめにすすぎながら拭き取りをします。水分が残ったままだとウォータースポットができやすくなるため、マイクロファイバータオルなど吸水性の高いクロスで素早く拭くことが大切です。

おすすめの洗車アイテム

  • 柔らかいマイクロファイバースポンジ
    ボディにフィットしやすく、汚れを掻き出しながら傷をつけにくいのが特徴です。頻繁にすすぎながら使うと、砂粒などを巻き込むリスクを減らせます。
  • 大判マイクロファイバークロス
    一度に広い範囲を拭き取れるため、拭き取り作業の回数が減り、傷がつきにくいのが利点です。繰り返し使う場合は、洗濯してゴミや砂をよく取り除いてください。
  • PH中性のカーシャンプー
    コーティング層を傷めないよう、アルカリ性や酸性が強すぎる洗剤は避け、中性タイプを選ぶと安心です。

 


 

洗車後のメンテナンスでコーティングを守る

洗車が終わった段階でボディはきれいになりますが、コーティング面をさらに長持ちさせるには追加のメンテナンスが大切です。

ウォータースポット対策

  • 拭き取り時間を短く
    洗車後の水滴がボディ上で蒸発すると、シミの原因になります。洗車が済んだら、できるだけ早く拭き上げ作業に移り、水滴を残さないよう注意しましょう。
  • メンテナンス剤の活用
    コーティング専用のトップコートや撥水スプレーを洗車後に使用すると、ウォータースポットの付着を抑えつつ、撥水効果や光沢を補強できます。

汚れがひどい場合の部分ケア

  • 鳥のフンや樹液はすぐ除去
    鳥のフンや樹液、虫の死骸などは放置すると強い酸性やタンパク質分解によって塗装やコーティングにダメージを与えます。見つけたら早めに水や専用クリーナーで落とすのが鉄則です。
  • 研磨剤入りのケミカル用品は注意
    小傷を消すための研磨剤入り製品は、コーティングを削り落としてしまう恐れがあります。気になる傷がある場合は、コーティング専門店やディテーリングショップに相談するほうが安全です。

定期的なメンテナンスコーティング

  • 被膜の再施工が必要なケースも
    ガラスコーティングやポリマーコーティングなど、種類によっては数年に一度の再施工を推奨しているものがあります。施工店のアドバイスに従い、適切なタイミングでメンテナンスコーティングを行いましょう。

 


 

まとめ

コーティング施工車の洗車は、適切な方法を選ぶことで洗車傷を防ぎ、コーティング効果を最大限に引き出すことができます。洗車頻度は車の使用環境や季節によって調整しつつ、正しい洗車手順専用のアイテムを活用すれば、コーティング被膜へのダメージを最小限に抑えられるのです。

具体的には、高圧洗浄機やホースで大まかな汚れを落とし、コーティング対応の中性カーシャンプーとマイクロファイバースポンジを使うのが理想的。また、拭き取りには大判のマイクロファイバークロスを使用し、水滴を素早く除去することでウォータースポットの発生を防ぐことができます。洗車後のメンテナンス剤の使用や、鳥のフン・虫の死骸などの早期除去も重要なポイントです。

せっかく施したコーティングを長く保つためには、日常的な洗車とメンテナンスが欠かせません。プロが推奨する洗車方法と頻度を意識しながら、愛車のコーティングをしっかり守り、美しい輝きをキープして快適なカーライフを楽しんでください。

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